香港便り 1996年10月27日
- 香港のデモクラシー -
久々に日本語のワープロを使ってややてこずっていますが、英語から開放されてほっとしています。
香港にもようやく秋の気配が訪れてこの1ー2週間でぐっと涼しくなり、(とは言っても今日の最高気温は28度、最低気温が24度と日本の基準でいくとまだ夏の終わりかもしれませんが)、家ではほとんど冷房がいらなくなりました。ただし事務所やレストランなどでは相変わらずガンガン強烈なのがかかっていて上着が必要なほどです。当地ではエネルギーをジャンジャン使うことは美徳と考えられているようです。私などとは少々趣味が合いません。
さて尖閣諸島騒ぎもようやく下火になり安心して通りを歩けるようになりました。代りに、中国の要人が香港での天安門事件の批判は許さないとの発言をしたとかで、言論問題がマスコミを賑わしています。返還後は言論の自由がなくなるとか中国はデモクラシーを認めないとかで騒いでいるのです。香港人もしっかりしているように見えて、その実平和ぼけと言うか少し甘いような気がします。中国政府にとっては、言論の自由やデモクラシーなどは選挙制度の導入につながる最悪の危険思想のはずで、危険な例外は認めないと思います。
なにはともあれ、香港人が自分自身の問題に目を向けるようになったことは良いことです。
私の方は最近パソコンに凝っています。このメッセージは、日本で24万円も出して買ったダイナブックSS-R575を使って書いていますが、これ以外に会社で買ったThinkPad 560を私物化して持っており、両方とも日英Windows95と3.1の4つのOSを搭載して切り替えができるようにしています。ソフトもアパートの近所にあるパソコンビル(298電脳特区との看板が出ているビルで、中に小さなパソコンショップが沢山軒を並べています)で安売りしている海賊ソフトを色々ためして楽しんで(暇潰し?)います。
これは使えるなと感心したものはホンの僅かです。ソフトなしではただの箱、一般家庭に定着するのはやはりDVDが標準装備されて劇場用映画が扱える様になる来年以降かなという気がします。
(以下削除)