以前勤務した会社のコミュニティーサイトへの投稿記事
バケタンこと「バケツ田んぼ」のことです。
6月に種蒔きした稲が11月になってようやく収穫できました。収穫量は刈り取り直後の籾状態で54g、乾燥を経て籾すり後の玄米では38gに目減りしていました。ご飯一膳には精米75gが必要だそうですので、たったの半膳分ほどにしかなりません。一日三食ご飯を一杯ずつ食べるとすると、一人一年分をまかなうにはバケタンが2000個以上も必要という計算になり、人類の将来に対して悲観的になりますね。
ちなみに農水省統計によると、国内の水稲の総作付面積が16,690km2であるのに対し総収穫量が8,705 Ktであり(H19年)、日本全体では、水田1平方メートル当たりの平均収穫量が0.52Kgとなります。このバケツの直径は28cmなので、1平方メートル当たりでは0.62Kg(玄米)の収穫と推計され、意外と生産性が高いことがわかります。ただし、バケツを四角くして隙間なく多数ビッシリ敷き詰めたりすると、稲の密度が高くなりすぎてバケタン当りの収穫量はガックリと低下すると思いますが。